毎週行われるスクール、大会の模様をレポートしていきます。
■Vol.11 「第2回ワセダレガッタ」
2005年11月13日に戸田漕艇場で第2回ワセダレガッタを開催しました。この大会はワセダクラブBoat Divisionが主体となって企画する大会で、昨年から始まりました。「多くの人にボートを漕ぐ楽しさを知ってもらいたい」という願いが、ワセダレガッタの原点です。昨年は第1回にもかかわらず、ボートの試乗会などにたくさんの一般来場者の皆さんが集まりました。
今年は第2回を迎え、エルゴメーターや試乗会の体験コーナーなど、初めての方に楽しんで頂くのは勿論、競技者レースに参加したり、海外招待選手や大学生のトップレベルのレースを観戦したり、大人から子どもまで、そして初心者から競技者までボートを楽しめるように企画にも工夫を重ねました。
当日はオリンピック出場経験のある岩本亜希子選手、山児和久選手や日本代表の岡本和祥選手、早稲田大学の現役ボート部員が、特別コーチとして一般来場者にボートの漕ぎ方を教えました。使い慣れたボートの専門用語を使えないところが大変そうでしたが、エルゴメーターを使って、漕ぎ方のコツを伝授。エルゴメーターを終えた参加者は、次に本物のボートに乗り、実際にオールで漕ぐ試乗体験へ進みます。
ここでもコーチ役の早大ボート部現役選手のコックスの声に合わせてコースへ。最初こそ漕ぐのは大変そうで、4人の漕ぎ方もバラバラでしたが、岸に帰ってくるころには4人の息が合って随分速く漕げるチームもありました。
試乗会が行われたコースの隣では、31のレースが行われ、ジュニア、キッズのナックルフォア、マスターズや男子エリートのエイトなど9つのカテゴリーに、合わせて約40のチームが出場しました。どのカテゴリーも予選から行われ、午後の決勝戦で優勝チームが決まりました。注目はなんといっても、昨年に続いてワセダレガッタのために来日した海外招待クルー「クリムゾン・タイガース」のエイトです。
このクルーは、全米最高峰のボートクラブの選手から成り、コーチは1964年の東京オリンピックで戸田のこのコースで金メダルを獲得したケント・ミチェル氏。
ミチェル氏は東京オリンピック以来41年ぶりに来日、戸田を訪れたそうです。昨年は、決勝でNTT東日本東京に敗れて準優勝だっただけに、今年は日本の強豪チーム相手にその勝敗が注目されました。結果は、今年も日本の強豪チーム・東レ滋賀が前半リードを許しながら見事逆転優勝、惜しくもクリムゾン・タイガースは準優勝でした。大会後の懇親会ではワセダレガッタを通しての日本のクルーとの交流をコーチ、選手ともに大変喜んでくれました。
そして、ボートDiv.にとっても今大会は今年度最後のレースとなりました。ボートスクール生は、各カテゴリーの予選から出場しました。2艇で勝敗を争い、負ければ先へは進めない。そんな状況で、夏以降に練習してきたクルーで決勝進出を目指しました。そして、キッズのナックルフォアと、クラブチーム対抗の舵手つきフォアでシニアチームが優勝を果たしました。この日はこれまでの大会で対戦した様々な小中学生のボートクラブが戸田まで足を運んでくれました。これは9月頃から様々なボートの大会会場でスクール生がこの「第2回ワセダレガッタ」をアピールするビラ配りをしてきた成果です。この一年、大会に参加したことで様々なチームと知り合い、小・中学生同士ボートを漕ぐ良きライバル、ボート仲間を得られました。「今度こそ負けない」。一年の締めくくりに熱いレースができたようです。
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