毎週行われるスクール、大会の模様をレポートしていきます。
■Vol.02 8月1日号 「いよいよ初レース・横浜市民レガッタ」
いよいよ、記念すべき初レースの日がやってきました。
強い逆風に、流れも逆流、波も高く、初レースにはかなり難しいコンディションでしたが、
「小中学生・男子の部」1位クルー
ゴール後。コーチ陣がびっくり。負けて悔し涙を流すスクール生が複数いたのです。これにはコーチ陣も驚く一方、とても嬉しく思いました。
また、今回の注目は、ご父兄・コーチ・早稲田ボート部OB混成でエイトを組んでレースに出場したことです。中にはこの日初めてオールを握ったお父さん(内藤さん)もいましたが、初めてとは思えないスムーズなオールさばきで、スクール生の歓声を浴びながら、見事2位でフィニッシュすることができました。
そういえば筆者が早稲田ボート部で選手のころ、オーストラリア遠征で、毎週のように開かれている“草ボートレース”を見ることができました。それは日本の試合のように堅苦しくなく、ユーモアを交えた場内アナウンスがあったり、リラックスした(悪く言えば、イイカゲンな?)漕ぐ人も、見る人も実に楽しそうなレースでした。
そのとき、美しい水辺の芝生の上で、サンドイッチを広げて待つお父さんとお母さんのもとに、中学生くらいのユニホーム姿の少年が駆け寄るのを見ました。それを見て「なんてほほえましい光景だろう」と思い、しばし立ち止まったのを思い出します。「勝利」以外眼中にないボートに生きていた当時の筆者は、目の覚める思いでした。
今回の横浜市民レガッタには、あのオーストラリアで見た草レースに近い楽しさを感じることができた気がします。強風の悪コンディションにもかかわらず大会の運営もスムーズで、漕いだスクール生も、ご父兄も、コーチも、みんな楽しんだ1日でした。
ところでレース後、あるスクール生に質問されました。
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