ラグビー選手にとって、頻繁に起こる怪我について、その対処方法とリハビリ・スケジュール等について、シリーズでお届けします。
■Vol.04 アイシングと交代浴 アイシングの方法と原理
前回に引き続きアイシングについて取り上げますが、アイシングはスポーツ現場での応急処置のRICEの際に重要ですが、その他クーリングダウンの一つや慢性疾患の治療にも使われます。今回はアイシングの原理とその具体的方法、交代浴について紹介します。
アイシングの生理的作用
※注1:損傷部位の炎症によって、周囲の正常な細胞が酸欠状態になり壊死してしまうこと。 |
アイシングには以上のような効果があります アイシングは怪我をしたときだけにするものではありません。 ラグビーなどの激しい運動をすれば、絶えず体の中では軽度の怪我と同じような状態が起こっています。自分では気づかない程度の腫れや炎症が起こっているのです。 また、コンタクトや筋力訓練では筋肉の破壊と再生が起こり筋肉は強く太くなっていきます。このように運動で酷使した部分のアイシングが疲労回復や障害の予防にとても重要です。練習後・試合後には必ずアイシングをするように心がけましょう。 |
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次にアイシングの実際の方法について紹介します。
アイスバケツ | ||
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アイシングマシン | ||
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アイスマッサージ | ||
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コールドスプレー | ||
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温冷交代浴 | ||||||||
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まずはじめに、お風呂の効果ですが
アイシングの効果とお風呂の効果を利用して、体の疲労回復や障害(慢性外傷)の予防をする方法が交代浴です。
このような環境がなくても、子供用のプール・大きなバケツを用意して水をはることによって交代浴ができますし、お風呂と冷水シャワーでの代用もできます。 温水(3〜5分)→冷水(2分)→温水(3〜5分)と2〜3セット行ないます。最後は必ず温水で終わるようにしてください。 |
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