ラグビーに興味があるけどあまり良く知らない、あるいはラグビーを全く知らない人に向けて、これだけは知っておきたいラグビー情報をシリーズでお届けします。
やったことのない人にはわかりづらいラグビーというゲームついて、ルール的な側面からのわかりやすい解説をコラム風にシリーズでお届けします。
■Vol.02 「ラグビーの大原則」 これだけ知ってりゃよくわかる“ラグビーの大原則” 前回は、ラグビーのルールは大原則さえ知っていればけっして難しくないという話をしました。では、さっそくその大原則を押さえ、また個別のルールがその大原則とどのように関連しているのかについて見ていくことにしましょう。 まずラグビーというのはどんな競技なのでしょう。簡単に言ってしまえば、“ボールを相手のインゴールに持ち込んで地面に置く”か、“ボールを蹴ってゴールポストの間を通す(もちろん、3mの高さにあるクロスバーの上じゃないとダメです)”と得点が与えられ、試合終了時に得点の高い方が勝ちというものです。 基本的にはボールを相手の陣地へ深く持ち込む(つまりボールを前に運ぶ)ことで得点に近づくわけですが、その方法には条件があり、どうやって前に運んでもいいわけではありません。その運び方の大原則はこうです。 ■ボールを持って(走って)運ぶ これはつまり“ボールを手で投げて前に運んではダメ(=後ろに投げるのはOK)”ということになります。 ところで、ここでラグビーを“陣取りゲーム”だと考えるといろいろな見方ができるようになります。どういうことかと言いますと、ボールのある位置にゴールラインと平行に線があると仮定して、それより前が敵の陣地、後ろが味方の陣地と考えるのです。ボールを前に運ぶというのは、味方の陣地を増やすことを意味します。最終的に敵の陣地を完全に占領すれば得点となるわけです。 実はこの“陣地”、すなわち“ボールより前”とか“ボールより後ろ”という考え方は、ラグビーという競技の根幹をなしてもいるのです。 ラグビーのルールで特に難しいと言われるものに“オフサイド”があります。あるいは、“オーバーザトップ”などの密集での反則も難しいと言う人が多いようです。ですが、これらは実はそれほど難しいルールではありません。これらはボールのあるところを境目にした“陣地”という考え方をするとわかりやすいのです。 その話をする前に、押さえておきたい原則があります。 ■ラグビーでは状況によって、プレーをしてもいい人と、してはいけない人がいる これは、大・大原則のようなものなのですが、例えば「グラウンドにいる人がプレーをしてもいい人でベンチやスタンドにいる人がしてはいけない人」という意味ではありません。実際にプレーしている選手が、プレー中にもかかわらず、プレーに参加してはいけないという状況になったりするということです。プレーしてはいけない選手がプレーに参加すると反則になるわけです。 どういう人がプレーをしてはいけないのかを押さえることで、いろいろな反則が一気にわかったりしますので、まずはプレーをしてはいけない人の大原則を見ていきましょう。 ■ボールより前(敵陣側)にいる人はプレーをしてはいけない
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