セミナーには、保護者の方だけでなく、子供たち、所属クラブの指導者の方など多くの方が参加してくださいました。誠にありがとうございました。
セミナーの第1部では、「トレーニング現場での応急処置(RICEを中心に)」・「脳しんとう」・「熱中症」を、第2部では、「5つのサークル(5大栄養素)を揃えよう」・「たくさん食べよう」をテーマとしました。参加された方は、すでに多くの知識を持ち合わせた方が多く、Q&Aコナーでは、熱のこもったディスカッションが展開されました。
次に、ディスカッション内容(Q&A形式)のいくつかを、要約して簡単にご紹介します。
Q: | 「足首の捻挫を予防する方法はありますか?」 |
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A: | 「小学生の子供たちには、柔軟性とバランス感覚を向上させるトレーニングをお勧めします。ご参考までに具体例をご紹介します。・・・・・(中略)現在、なさっているような”練習後のケア(ストレッチやRICE処置)”は、今後も大切にしていってください。」 |
Q: | 「野菜が苦手な子供に、サプリメント(栄養補助食品)を活用していますが、それでよいのでしょうか?」 |
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A: | 「短期的には、良いアイデアだと思います。しかし、子供の成長に合わせ、サプリメントから、食事の中で野菜を食べられるようにしてあげることが望ましいと思います。何よりも、子供たちに、”自ら野菜を食べることの重要性”を知ってもらうことが大切だと思います。」 |
Q: | 「代表選手などレベルの高い選手を例に話されましたが、子供たちにもあてはまるのでしょうか?特に、成長期にある子供たちに必要なものはないでしょうか?」 |
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A: | 「基本的には、代表の選手も、子供たちも必要とされる食事(栄養素;厳密には区別すべき用語ですが)に違いはないと考えています。ご指摘のとおり、成長期の子供に多く必要な”体をつくるもの(タンパク質やカルシュウムなど)”などは、多めに摂ることが大切でしょう。」 |
Q: | 「毎日の食事で、すべての栄養素を揃えることは難しく、大変なことだと思います。一週間など少しゆとりをもって考えても良いのでしょうか?」 |
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A: | 「私の妻もよく言いますが、毎日の献立や食事の準備は、男性が考えるよりも大変な仕事です。個人的には、毎食に必要な栄養素を揃えることが難しいようであれば、おやつも含めて、1日の中で考えてみてはいかがでしょうか。たとえば、果汁100%ジュースや野菜100%ジュース、牛乳などを用意して、”飲むこと”を活用してみるのも良いかもしれません。大変なご苦労があると思いますが、子供たちのために一緒にがんばっていきましょう。」 |
講師: | 「最後になりましたが、子供たちがサッカーをする環境を、少しでも良いものにしていきたいと考えています。私一人でできることは限られています。しかし、できることは何でもしていきたいと考えています。皆さんの力をお借りして、是非とも一緒に、子供たちのサッカー環境をサポートしていきましょう。」 |
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今後も同様の「スポーツ科学セミナー」を開催していく予定です。
取り上げてほしいテーマなどがございましたら、サッカーディビジョン事務局に、メールなどで気軽にご連絡ください。
講師 堀野博幸 (早稲田大学スポーツ科学部助教授・スクール副校長)
※ お問い合わせ サッカーディビジョン事務局
E-Mail:wmw@mvg.biglobe.ne.jp
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